DQWイベント「魔法戦士の光と影」テキスト全文

2021年7月に行われたイベント「魔法戦士の光と影」のログを、テキストにおこしたものです。
創作の資料として個人的に保存していたものです。


ダーマ神殿の神官
「おお 大神官さま。
 よくぞ ご無事で。

フォズ
「はい、
留守を預かっていただき
ありがとうございました。

スラミチ
「ええっ!?
フォズって 大神官さまなの?

フォズ
「はい、幼い身ではありますが
ここ ダーマ神殿の 大神官を
つとめさせて いただいています。

フォズ
「ダーマ神殿は
職業を きわめようとするものに
道を示すところ。

「また そのものたちと ともに
各地の問題を 解決する役目も
果たしております。

スラミチ
「そうなんだ。
フォズも この神殿も
すごいんだね……。

フォズ
「さて あらためまして
〇〇さんに
お頼みしたいことが あります。

「今 なぞの 魔法戦士が
各地で まものたちの すみかを
無用に おそっています。

「放っておけば
刺激された まものたちが
人里を おそうかもしれません。

「これを解決するため
〇〇さんに
ご協力いただきたいのです。

スラミチ
「なるほど、それは大変だね。
〇〇 ボクたちで
チカラになってあげよう。

「ねぇ フォズ大神官。
まものの すみかを荒らす
魔法戦士は どこにいるの?

フォズ大神官
「残念ながら 私たちも
そのものの 足取りを
つかめないでいます。

「まずは ダーマ神殿公認の
高位魔法戦士に 協力を求めると
いいでしょう。

「ここから 少し先にある森に
ラシーンという方がいます。
彼を 訪ねてみてください。

スラミチ
「うん わかったよ。
ありがとう フォズ大神官。


(ラシーンの住む森へ)

ラシーン
「やあ キミたち。
この森に 何か用かな?
それとも ボクに 何か用かな?

スラミチ
「わわっ。
まるで ボクたちが来るのを
知ってたみたいだね。

ラシーン
「ははっ。
森が 教えてくれたからね。

スラミチ
「キミが ラシーン?
ボクたち フォズ大神官の紹介で
キミに 会いにきたんだ。

ラシーン
「オーケー。そういうことか。
その通り。
ボクが ラシーンだよ。

スラミチ
「よろしく。
ボクは スラミチ。
こっちは 〇〇だよ。

ラシーン
「ダーマ神殿から 来たということは
何か 困ったことが
起きてるのかな?

スラミチ
「うん。ボクたち
まものの すみかを荒らす
魔法戦士の人を 止めたいんだ。

ラシーン
「まものの すみかを荒らす
魔法戦士……?

スラミチ
「どうしたの? ラシーン。

ラシーン
「……いや なんでもないよ。
オーケー。
ボクでよければ チカラになろう。


ラシーン
「さて まずは 荒らされた
まものの すみかに
いってみようか。

スラミチ
「うん。 ……でも ボクたち
どこにいけばいいのか
わからないんだ。

ラシーン
「オーケー オーケー。
ボクに 任せておいて。

「魔法戦士は 森羅万象に宿る
属性のチカラを かりて 戦うんだ。

「実力ある魔法戦士が チカラ任せに
戦ったのなら きっと
そこの属性が 乱れているはずさ。

スラミチ
「そっか。ラシーンなら
それを感じ取れるんだね。

ラシーン
「そういうこと。
じゃあ 出発しようか。


ラシーン
「〇〇 スラミチ、
どうやら あの森のようだね。

「もしかしたら あそこに……。


スラミチ
「ラシーンが 言ったとおり
ここが 荒らされた
まものの すみか みたいだね。

ラシーン
「この 戦いの跡……。
やっぱり 各地を荒らしている
魔法戦士っていうのは……。

まもの
「グアアアアア

スラミチ
「わわっ 危ない!

ラシーン
「スラミチ 〇〇
ここは ボクに任せて。

「天地に宿る ヒャドのチカラよ。
わが刃につどい 敵を切り裂け!

スラミチ
「すごい、
あんな 強そうな まものたちを
一撃で やっつけるなんて。

ラシーン
「〇〇も
高位魔法戦士として 修行をつめば
このくらい できるようになるよ。

(まもの登場)

ラシーン
「くっ、
まだ いたのか!?

スラミチ
「〇〇 残りのまものは
ボクたちで やっつけよう。



スラミチ
「おどろいたね。
まだ まものが いたなんて。

ラシーン
「いや、
さっきまで このあたりに
まものの気配は なかったよ。

「きっと 逃げていた まものが
自分たちの すみかを
取り戻しに来たんだろうね。

スラミチ
「そっか……。
そう聞くと まものたちも
かわいそうな気がするね。

ラシーン
「まものの すみかを
滅ぼしてまわる……。
それが 選んだ道か バンユウ。

スラミチ
「バンユウ?
それって この騒ぎを起こしている
魔法戦士のこと?

ラシーン
「うん……。確信したよ。
これは ボクの兄弟子
バンユウのしわざだ。


スラミチ
「ねぇ ラシーン。
バンユウって どんな人なの?

ラシーン
「バンユウとボクは 同じ先生の下で
魔法戦士の 修行をしていたんだ。
すごく 才能がある人だったよ。

「でも 万物が持つ 属性のチカラを
自分自身のチカラとして
支配しようとしてね……。

「それを 先生に
とがめられたのを機に
姿を 消してしまったんだ。

スラミチ
「そうだったんだね。
でも そんな人が どうして……。

兵士
「ややっ! そちらの あなた。
そのお姿は
高位魔法戦士の方ですね。

「この先の街道で
まものが あばれています。
どうか おチカラを貸してください!

ラシーン
「……きっと バンユウのしわざだね。
オーケー。
いこう ○○。

「まものを 放っておけば
街道沿いの町が 危ない。
急ごうか。

(まものがさわいでいる)

スラミチ
「大変だ。
もう 町の中にまで
まものが 押し寄せてるね。

「あぶない!
だれか 飛び出したよ。

バンユウ
「まものどもめ。
このオレの やいばの前に
倒れるがいい。

「フン 血迷って 町をおそうか。
まものとは どこまでも 救えんな。

ラシーン
「バンユウ……。
まものが あばれているのは
アナタのせいじゃ ないのかな?

「相手が まものであれ
無用な争いは
オーケーとは 言えないよ。

バンユウ
「フン ラシーンか。
オレに説教とは 見ないうちに
えらくなったものだな。

「……チカラを持つものが
チカラを振るって 何が悪い。

「オマエが なんと言おうと
オレは このチカラで
まものを 根絶やしにしてやる!

ラシーン
「あっ、
待って バンユウ!

「バンユウ……。
まものへの 憎しみで
チカラを 振るい続けるなんて。

スラミチ
「ねえ どうして バンユウは
そんなに まものを憎んでいるの?

ラシーン
「彼は 幼いころ 住んでいた村を
まものに ほろぼされたんだ。
彼の家族も その時に……。

「たまたま ボクたちの先生が
通りかかったことで
バンユウだけは 助かったらしい。

「それが きっかけで バンユウは
先生に弟子入りして…… その後は
さっき 話したとおりだよ。

スラミチ
「バンユウは 自分がされたことを
まものに 仕返ししてるんだね……。

ラシーン
「でも 復讐に 目がくらんで
世の中を 乱しているのなら
ボクが 止めないと。

「〇〇 スラミチ。
バンユウを 追いかけよう!

「バンユウは 向こうに
去っていったね……。

「きっと あの岩山が
彼の ねじろだよ。
いこう ○○。

バンユウ
「やはり 追ってきたか……。
きまじめなのは 変わらんな。

ラシーン
「バンユウ……。 そんな形で
チカラを 使い続けるなら
ボクは アナタを止めないと。

バンユウ
「ククク……。止める?
オマエが このオレを?
笑わせるな ラシーン。

「見ろ。
万物に宿る 属性のチカラ。
それをしたがえる オレのチカラを!

スラミチ
「わわっ。
バンユウの姿が……。

バンユウ
「ウヒャヒャヒャヒャ!
今のオレは 魔法戦士を……
いや 人間をも超えた存在!

「もはや 話すことなどない。
つぶれろ 虫ケラども。
ウヒャヒャヒャヒャ!

ラシーン
「ああ バンユウ……
取り込んだチカラに
飲み込まれたのか……。

「○○ ボクたちで
バンユウを止めよう!

ラシーン
「バンユウ!

バンユウ
「フッ オマエたちのおかげで
ようやく 頭の中が スッキリした。
「オレは…… チカラを得た気になって
そのチカラに
おぼれていたのだな……。

「魔法戦士の チカラとは
万物の属性と 調和し
借り受けるもの……。

「先生は オレたちに
そう 教えてくれたのにな……。

ラシーン
「ええ……。
そうでしたね。

バンユウ
「ぐふっ!
……オマエたちは
オレのように なるなよ……。

ラシーン
「……。

スラミチ
「ラシーン……。

ラシーン
「悲しいけれど…… 誰かが
彼を 止めなきゃいけなかった。
なら それが ボクたちでよかった。

「……それに バンユウは
最期に 正気に戻ってくれた。
キミたちの おかげだね。

「ありがとう 
〇〇 スラミチ。
さあ 帰ろうか。

(終)

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